『ニューカペナの街角』ENNDAL GAMESが注目する構築戦で活躍しそうなカード Top 17


4月29日(金)に発売される『ニューカペナの街角』のフルスポイラーが公開された。

今弾はデーモンの支配する大都市ニューカペナが舞台。五つの組織が覇権を争っており、友好3色の強力なマルチカラーが多く収録さている。また、ニューカペナの世界観を表現したアールデコ調などの様々なイラストのカードが収録されるとのことで、発売が今から楽しみだ。

それでは早速、恒例の新弾ランキング形式でENNDAL GAMESスタッフたちが注目しているカードを紹介しよう!

17.狩りに出るビビアン

モダンの禁止カード《出産の殻》を内蔵したプレインズウォーカーだ!忠誠値を2つ増やしながら盤面のクリーチャーの質を高めてプレッシャーをかけることができる。生贄に捧げるのはなんでもよいので、ETB能力(「戦場に出たとき」能力)、PIG能力(「墓地の落ちたとき」能力)などを持つクリーチャーを使い回したり、一時的に奪った相手のクリーチャーを利用したい。また、今弾の新キーワード能力「奇襲」との相性もベリーグッドだ。

モダンでは《次元縛りの共謀者》からの無限即死コンボが話題となっている。手順は長くなるがこうだ。1.《次元縛りの共謀者》から《狩りに出るビビアン》を場に出す。2.《次元縛りの共謀者》を《守護フェリダー》に変えてビビアンをブリンク3.《守護フェリダー》をビビアンの能力で《霊体の先達》に変換、墓地にいる《守護フェリダー》を再び場に戻し、もう一度ブリンク4.さらにビビアンで《守護フェリダー》を《鏡割りのキキジキ》に変換5.《鏡割りのキキジキ》で《霊体の先達》をコピー、《守護フェリダー》を場に戻す6.《鏡割りのキキジキ》をブリンクし、《守護フェリダー》のコピーを生成、以下繰り返し7.無限に生成された《守護フェリダー》の速攻持ちトークンで攻撃して勝ち!

16.聖域の番人

重いクリーチャーに求められる「場に出た時に仕事をする」「除去耐性がある」を両方満たしている。とはいえトークン生成とキャントリップだけでは効果としてはいささか地味だ。構築戦で活躍させるなら、「カウンターを取り除く」という珍しい効果を活かしたいところ。

15.全知の調停者

こちらも重いものの、場に出たときにカードを引きつつ盤面にも干渉できるすごい奴。下の能力は何度でも誘発するので、ディスカードシナジーを上手く組み合わせれば完全に盤面を制圧することも不可能ではない。謀議、魂力、サイクリングなどでも誘発するので、相性の良いカードを探してみよう。

14.虚空裂き

MTG史上でも最高クラスに汎用性の高い除去が登場。あまりにもシンプルな能力。クリーチャーでもプレインズウォーカーでも置物でもなんでも、カウンター不可の問答無用でインスタントタイミングで対処できてしまう。こんなカード刷ってもいいの!?

過去にも《名誉回復》の亜種の万能パーマネント除去はたくさん出てきていて、いずれも活躍した実績がある。それらに比すと今回の《虚空裂き》は色が増えて唱えにくくなっているが、代わりに「打ち消されない」の文言が追加されている。《紅蓮破》や《呪文貫き》などを心配する必要がないのは嬉しい。そして下の環境では、色が増えたことにより《意志の力》《否定の力》のコストに充てることもでき、あながちデメリットとも言い切れない。このカラーのデッキを組む時は常に選択肢に入ってくるカードになるだろう。

13.希望の源、ジアーダ

部族「天使」推しのカード。「2/2/2 飛行・警戒・マナ生成」 だけでもかなり強いのだが、後続に膨大な量の+1/+1カウンターまで乗せてしまう。天使は強いカードが4マナ、5マナに偏っているため、天使デッキを組もうとするとどうしても鈍重になってしまうのがネックになる。そんな弱点をカバーできるマナ能力は、まさに天使デッキに欲しかったもの。スタンダードでも《正義の戦乙女》《若年の戦乙女》《シュタルンハイムの解放》などがリーガルなので、天使アグロが一線級になるかもしれない。

統率者戦では《黄昏の番人》とサクリ台で無限コンボだ。

12.敏捷な窃盗犯

地味だが、《罪の収集者》のように下の環境でも活躍の場がありそうなカード。スタンダードではコントロールデッキやコンボデッキ相手への有効な回答となるだろう。単体でも仕事をするが、回避能力を持つので忍術で使いまわしたり、ならずものシナジーで活用したりもできる。

11.作業場の戦長

かつて環境を席捲した《スラーグ牙》のリメイク。自分が事故死しても後続が配置につくよう手配している、現場リーダーの鏡。普通に使うだけでも1:2交換がとりやすく強力で、トランプルを持つためプレインズウォーカーへのプレッシャーも高い。奇襲でプレイして《狩りに出るビビアン》で再活用するなど、さらに強欲にアドバンテージを稼ぎにいくこともできる。

10.産業のタイタン

動く摩天楼!7/7/7到達・トランプルに盾カウンターや4/4トークン生成など山盛りな、力こそ正義を体現したようなデザイン。打ち消し呪文には弱いものの、盤面で真っ向勝負するような環境なら、さすがに活躍するであろう性能だ。

9.策謀の故買人

《真髄の針》のような能力を持ったヘイトベアー。後出しでしか対処できないものの、《真髄の針》と異なり《献身のドルイド》などのマナ能力を使ったコンボにも対処できるのは便利。防御的に使うだけでなく、《Time Vault》と組み合わせた2枚コンボ無限ターンが発見されている。それ以外にも面白いシナジーが見つかるかもしれないし、今後登場するカードによって大化けする可能性もあるカード。

8.強請る大入道

この手のカードにありがちな、タップ状態になったりブロック不可のデメリットを持たない。最低でもカードを引き増しつつ、3/6/4のブロッカーとして機能する。本当に殴りたい時には戦闘から取り除かれてしまうため、序盤から攻勢をしかけるデッキよりも、じっくりとカード枚数差を広げるミッドレンジデッキで活躍の余地がありそうだ。

7.断れない提案

範囲が広い1マナ確定カウンター。序盤はデメリットが大きいものの、たった1マナで確実に1:1交換できるのはえらい。ゲーム後半のビッグターンに差し挟む妨害札としてはこれ以上ないほど優秀だ。5マナ、6マナのプレインズウォーカーを打ち消されたら、宝物二つでは割に合わない気持ちでいっぱいになるだろう。特に統率者戦ではキーカードを打ち消せるかどうかが焦点になる局面は多いので、よくみるカードになるだろう。

6.墓所細工

ローウィンから再録されたキーワード能力「秘匿」。今弾では各色に1枚ずつ、計5種秘匿を持つカードが新規に収録された。各色どれも面白そうな効果なのだが、その中でも相手から妨害されにくく、条件を達成しやすそうな《墓所細工》が当店の一押し!とりあえず3マナで設置しておくだけで、しばらく後にスゴイ呪文が確約される。どんなに重いカードでも無料で唱えられるなんて、MTGの世界広しといえどもそうそうない!プレイしてみたいカードがあるのに耐え忍んでいた君、いつプレイするの!?今でしょ!

5.ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ

食物や血や宝物が「2/2速攻」や「3/1警戒」クリーチャーに変換される、とんでもない能力!(無機物から有機物をどうやって錬成しているのかは気にしないでおこう。)2マナ域には一緒に使ってくれと言わんばかりに相性最高な新カード《祝祭の出迎え》《闇市場の巨頭》もいる。特に《祝祭の出迎え》スタートなら、トークン生成と+1/+1カウンター設置の両方を一度におこなえるので、それだけで盤面を制圧できるだろう。スタンダードでまさかの犬猫デッキが活躍する日が来るかも!?

盤面を猫と犬で埋め尽くそう!

4.秘儀の砲撃

統率者戦でぜひ使ってみたいカード!とりあえず場に出すと、ドーン!ドーン!とすごい事になっていく。《Wheel of Fortune》で毎ターン手札入れ替えを強制したり、《冒涜の行動》で毎ターン盤面を更地にしたり、暴虐の限りを尽くせるのだ。《時間のねじれ/Time Warp》が選ばれた日にはフィーバーモード!

3.ジアーダの贈り物、ラクシオール

プレインズウォーカーをクリーチャーに変える、珍しい効果を持つ。クリーチャー化することにより、相手のクリーチャーから攻撃を受けることがなくなり、忠誠度を維持しやすくなる。また、あくまでクリーチャーなので、戦闘ダメージや《稲妻》で忠誠度が減ることもない(もちろんタフネス以上のダメージを負えば破壊される)。まあ《殺害》などの普通のクリーチャー除去で死ぬようにはなってしまうので、プレインズウォーカーをサイズの大きいクリーチャーとして運用することをメインにするのは、少し難しいかもしれない。

モダンや統率者戦で様々なコンボが見つかっており、どちらかというとコンボパーツとしての活躍が期待されている。

1つ目のコンボは、《サヒーリ・ライ》を使った無限コンボだ。サヒーリに装備し、自身の二つ目の能力で自身のコピー・トークンを生成⇒レジェンド・ルールによりオリジナルのサヒーリを生贄にする⇒コピー・トークンの二つ目の能力で自身を対象にする(この時点でアーティファクト・タイプを持つので適正)⇒以下繰り返し、で無限にパーマネントを生成することができる。《群の祭壇》を設置しておけば、これだけで勝利することが可能だ。

2つ目のコンボは、《献身のドルイド》を使った無限マナだ(またお前か!)。《ジアーダの贈り物、ラクシオール》を装備する⇒マナを出す⇒アンタップする⇒以下繰り返し、で簡単に無限マナとなる。あとは《歩行バリスタ》なり《薄暮見の徴募兵》なりで勝とう。

《ジアーダの贈り物、ラクシオール》と《群の祭壇》の両方とも《ウルザの物語》でサーチすることが可能なので、いろいろなデッキに組み込みやすく、よく見かけることになりそうだ。

2.敵対するもの、オブ・ニクシリス

影武者を生成する、マフィアのボスらしい面白い能力を持ったプレインズウォーカー。新キーワード能力「犠牲」はクリーチャーの生贄によって呪文をコピーする能力だ。パーマネント呪文のコピーはパーマネント・トークンを生成する。3マナのプレインズウォーカーが場に2体残るというだけで、かなりの脅威になるだろう。

各能力は赤黒らしくとても攻撃的な仕様となっている。コントロールデッキ相手に序盤に設置できれば、非常に有利にゲームを運べるはずだ。できるだけ犠牲能力で着地させたいので、生贄シナジーを用意しておきたい。

1.密造酒屋の隠し財産

1920年代のアメリカでは禁酒法が施行され、その陰では密造酒のマーケットを支配することにより、マフィアが莫大な富を築いた。そんな黄金時代(?)を体現したのがこのカード!設置すると億万長者になれる、ぶっ飛びすぎの効果だ。シンプルな効果なのであまり説明することもないが、《時の篩》などで簡単に無限ターンが可能だ。

宝物やアーティファクト、生贄ギミックなど様々なカードとシナジーするので、ぜひ使い方を考えてみてくれ!

『ニューカペナの街角』は4月29日発売予定!ENNDAL GAMESではボックス、シングルカードの予約を絶賛受付中だ。ご予約なら当店の便利な通販をぜひご利用ください!

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